「目に見える世界で起っている出来事じゃなくて…想像力を働かすっていうじゃないですか…イマジネーションの世界のこと…それって、普通の会話でわかってもらおうとするのって、とても難しい。…箱庭療法って聞いたことあるんですけど、心理療法なんですよね。」
「このあいだ亡くなった河合隼雄先生が、ユング派の資格を取得して帰国したあと、サンド・プレイ・セラピーを日本語でそのように名付けて広まったんだけど。もともとは、SF作家の元祖みたいな人、H・G・ウエルズの小説がヒントになって、イギリスのセラピストが子供のためのセラピーの技法として始めたのが基(もと)で、ユング研究所で学んでセラピストになったカルフというスイスの女性児童分析家が大人にも有効な心理療法の技法としても有効であることを示して、アメリカを経て世界に広まったのです。」
「子供って、本当に想像力が豊かなのには驚きますよね。成長するとその力はどこにいってしまったのかと思う。残念なことですね。…私の母親は私が幼稚園で描いた絵や、小学校時代の作文とか、夏休みの絵日記みたいなものまで大事に取って置いてくれたんですよ。親が引っ越しするっていうので、段ボール箱に整理してあったのを宅配便で私の家まで送ってくれたことがありました。私の子供が中学に行くようになった頃だったように思います。…私が初孫だったからでしょうか、おじいちゃんおばあちゃんや、皆にかわいがってもらって大きくなりました。…いろんな思い出がよみがえりますね。記憶の中に残っている幼い日の私…印象に残っている出来事の場面、場面で、私は、そこに今も、ちゃんと生きている…そんなふうに思うと、不思議な気がしません?」
「それは、さっきおっしゃったけど、想像の世界で思い出になって生きているっていうだけのものじゃなくてね…今、現に、ここでこうして生きている私は、そうした過去の私なしには、ここにこうして生きているわけがないんだし…今ここにこうしている私の、この命の中で幼い日の私がキチット生きているんですね。おっしゃるように不思議です。」
「こころに見える世界というのカナ…人間って、目に見えている世界を生きているってだけじゃなくて…ホントに目に見えない世界でも同じように生きている…そう思えてきますね。」
「それは、ただ想像するとか、空想の世界のお話というのとは違って…現実での出来事と、ひとつのこととしてちゃんとリアルにある…そういった感じ…」
「ちょっと話が違うけど、妄想が浮かぶっていうのがあるじゃないですか…周りがどういおうと訂正がきかない…その人の思い過ごしじゃないのとか思うことも…そういうこともありますよ。関係ないのかもしれませんけど…妄想を抱いている…被害妄想なんか、そのように信じきってるというか…普通は経験しない体験ですよね。こころの病気の世界…」
「その辺の話になると、無意識の世界、深層心理の体験という話になりますね。座禅の瞑想を通して体験すること、仏教でいわれる観想とか宗教の世界まで含めて…無意識の世界、現実の世界を超えたトランスンスパーソナル心理学の世界、スピルチャリズム(心霊主義)の世界とか…現実を離脱するとか超越するとかいう事を言いますが…UFOとか宇宙人といった超常現象の世界もありますしね…」
「イメージ、イマジネイション、心像を描くとか、こころの風景とか。そんなことでしょうか…」
「そういう世界の話になると、ことばは入っていけない世界なのでしょうね。合理的な理性的なことばというは役(やく)に立たない世界でしょう。」
「感情はことばで的確に言い表せるものではなくて、むしろことばは邪魔になるようなものだし…ビジョン、幻、幻影というけど、覚せい剤の作用で起きる譫妄(せんぼう)、これらは意識水準が問題になる。意識が濁っているとか、鮮明だとかいいますね。ちょっと話が難しくなってきたから、このあたりにしておきましょう。ルームEIのセミナーでユングの心理学について勉強する時に夢分析の話をする予定です。」
心理カウンセリングルーム E I(エイ)のホームページ
URL http://room-ei.com/を開いてみてください。
2007年10月31日
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