2009年12月26日

別れた方がいいの

「別れた方がいいのかな…ヤッパ」
「ここは早い話“離婚相談所”じゃないから…」
「でも、やはり、結局離婚するかどうか自分で決めなきゃなんないってことですか…」
「実際問題ってことになると、愛がどうとかよりも、お金の問題考えて、ソントクの話で考えるのが現実的だし、それでいいのじゃないのかな…」
「じゃないでしょうかしらって意味…」
「ここは“こころの問題のカウンセリング”でいくってことなんだからして…」
「でも、いきなりおっしゃった“金の切れ目が縁の切れ目”ってことはよく分っておいでみたいだけど…
「ほかにも、まだあるんですが…」
「具体的な相談だったら占いの先生の方が、いい答え方を知ってると思うけど…臨床心理カウンセラーとしては、もう少しレベル上げて話し合ってみたい気がするけど…ズバリ離婚の話というよりも離縁の相談ということで縁の話ということでお受けすることにしていいですか…」
「エンって、まさか、円高とかのお話じゃないですよね。」(笑)
「そうじゃないんだって…ここでいうエンというのは人と人の繋がりのこと、関係とか、関係性といった方が分りいいのかな。」
「団塊世代の親だったら吉本リューメイで話が展開するところなんだ。」
「離婚でなく離縁とおっしゃる意味が、ちょっとわかってきそう…“関係の絶対性”思考がタイムスリップしたみたい…」
「古い旧い、今はシンクロしてるっていわないと…」
「それでパラダイムシフトの時代に合うってことですか。」
「そう、それなら話し合うんじゃないですか。」
「結婚とかいう形で決めるのがイヤで、形を崩したりしているうちに、もう家族とかどうでもよくなって…今さら離婚もないですねってとこなのかしら…」
「ヒトリなんです。」
「よくわかります。みんな一人なんですよね。はて、さて、どうしたものかって考えて悩むんじゃなくて…」
「一人だってことに気付いて…それでいい、一人で生きていくって決めたら…」
「それが結論でいい。生きていく。」
「あつかましくね。」

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2009年12月18日

自信喪失

「自信喪失っていうんですよね。多分、それじゃないんですか。」
「自信満々の人ってイヤな感じしません。そう思うでしょう。そうなんですよね。」
「ホドホドがイイってことでしょうか。自信過剰…」
「似た言葉で自意識過剰というのもあるけど…」
「そうなんですよね。」
「自分が特別だとか、偉いとか、逆コンプレックス、劣等感に対して、根拠のない優越感かな…」
「それね、古い言葉だけど何事も中庸がいいっていわれてきたことに何か関係あるのかな?、古い対人関係について美徳っていわれることもあるけど…、論語を暗唱した。まあ江戸時代の寺子屋教育かしらね。これって、古代ギリシャでも中庸に似たことはいわれてたっていうから、まあ、今の国際化時代の道徳といってもいいカモ…」
「先生って中学の教師になれば良かった。」
「ほめて下さったみたいだから、あえていわせてもらうと、少年時代のわたしのバアイ、もう少し望みが大きかった。結果として、それがよくなかった…で、結局定年後、カウンセラーなんてあまりパットしないしんどいこと始めちゃったってワケ。」(笑)」
「おっしゃりたいことの意味、何となく分ったような感じカナ。ちょっと待ってみて…“自信”にこだわってみてくれます?」
「大体その場合は“自身”という字の方を書くのがいいのカナが…(ホワイトボートに“自身”と“自信”と並べて書く)こんなことで迷うってことが自信(自身)の喪失のアラワレじゃないですか。」
「かなりのムカシ、三島由紀夫の小説に『美徳のよろめき』ていう映画にもなったベストセラーがあった、ひょっとして知っておられるかな。」
「それって、今までの話とどう繋(つな)がるの?」
「何の話しだったか分らなくなったってこと?」
「さっきの話に戻って、自分が信じれなくなった。これが自信だろうけど、自身の方は自分自身という者がどうもハッキリしないってこと…それだと、モロニ精神医学の話ってことになって、カウンセリングのテーマとしてはかなりハイな会話ってことになるよね。」
「レベルが高いばかりじゃないと思うけど、こないだまで、自分探しが若い人にはやりそうだったけど、日本の若者には精神分析は、やっぱり駄目なのかしらね。」
「霊とか、魂じゃなくて精神というのは、日本語として日常語ではないですよね。やっぱり翻訳語じゃないでしょうか。」
「人格障害は典型的な症状によって十一くらいにわけられたりするけど、いくつかの症状がややこしく絡(から)まってたりすることの方が多いから、これにはこのお薬とかこの療法なんていうわけにはいかないみたいですよ。」
「二人でこうして対話を続けてたら、そのうちまとまるような気がしてきたんだけど。」
「ここのカウンセリングは、技法ってことでいえば精神分析的対話療法を基本にしています。」

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2009年12月11日

人付き合いが下手なだけ

「たぶん人付き合いが下手なだけなんだと思うけど…」
「それだけじゃありません。」
「人が怖いっていうの…対人恐怖症っていうけど、それを治すお薬ってあるにはあるんだけど、今時、結構“はやっているクリニック”のお医者さんの治療は、そういうことですよね。ただ、そんなことでホントに良くなって治(なお)るとは思えないんじゃないですか?」
「そうだと思います。」
「だって、病気の名前みたいなのつけてくれたってね…」
「そんなのドウでもいい。」
「だから心理療法を試そうっていうんだろうけど…」
「私の気持、ぜんぜん分ってないじゃないですか! こころの病気、こころの病気ってよくいうけど…うつ病がそうじゃないですか。ストレスの原因をみつけて、それをどうとかすればいいっていいますよね。カウンセリング講座の先生が話してたけど。カウンセリングより健康保険が利くクリニックに行った方がいいんじゃない! お薬出してくれるでしょうしね…」
「ストレスの原因になるもののことをストレッサーっていうとか、ストレスへの対処の仕方はコーピングっていうとか、そんな英語か何か知らないけど、そんな言葉おぼえたってしかたないんじゃありません?お勉強はもういいんです。」
「降り掛かるストレスを跳ね返す力がなくなって、無気力に陥(おちい)ったってことなのかしらね。他人(ひと)とのやりとりだったら、これまで、そこそこ上手にかわしたりしてきたつもりが、人間関係に自信が持てなくなって、もう生きているのがイヤになった…まあ、そんなところカナ…」
「人間って、他人(ひと)のことばで傷つくことって多いですよね。みんなが優しい言葉を掛け合ってたらいい。でもそうはいかないですよね。どうしても傷つけるような思いやりに欠けた言葉が飛び交(か)っているんだから…」
「そういった人の気持ちを素直に受け入れてじっと聞いてもらうだけで気分が落ち着いて、何かホッと出来るというのもカウンセリングの効果なんだというのは分るけど、それだけではねってわけかな…」
「ホントは、今日は人格障害のこと聞こうと思ってたんだけど…」
「もっと人付き合いが上手になりたいという、そんな、ただの悩みの相談じゃなかったの?」
「もっと上の話なんだけど…」
「上って?レベル(程度)が低すぎるってコト…」
「生まれつきの性格なんだから治らないでしょう。」
「この顔、気に入らないってボヤクみたいなことだったら確かにカウンセリングとしてはレベルの低い対話を交わしてるだけだってこといわれても仕方ないのかな。」
「ここまでの対話を振返ってみて、先生がおっしゃりたいことは分ったつもりだけど、私って人格障害なんですか。」
「あなたは個性的な人ってだけで、全く人格障害なんかじゃないことはハッキリいえますよ。」

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2009年12月05日

心の中にしまっておく

「大切なことは、心の中にしまっておくってこと、タイセツですよね。」
「そう、本当にそうですよね。」
「何でもメールでしゃべっているなんて、せっかく、人間には“こころ”があるのに…メールではね…ツタワンナイ!」
「こころが死んじゃってる…」
「そうなんですよね。どっちもね。」
「眠ってるんだったら目を覚まさないと。」
「命に触れる体験が大事なんじゃないですか?」
「ひとの心に触れるってとても、難しいこと…」
「だったら動物でも何でも命があるモノと触れ合うのがいい練習になると思うけど…通じ合うってどういうことなのか少しは分るんじゃないの?」
「ペットの体温を感じながら、抱き上げて目を見ているだけで何か伝わると思いません…。」
「道に落ちてる“はっぱ”でもいいから、きれいだと思ったら拾ってみたら…」
「そう、たまたま “はっぱのフレディ” って絵本が良く売れてた時だったんだけど、一人暮らししてた私の最愛の妹が突然心臓マヒで急死するってことがあってね。その時に親しかった人たちに、この本を記念に受け取って頂いた…」
「先生の気持がきっと届いたと思う…」
「そういうことって大事ですよね。」
「なんか、年いってきたからなのか、チョッとしたことでも涙もろくなって…」
「多分寂しいんだ。キット…」

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2009年11月27日

お化け屋敷なら知ってるけど…

「ゴミ屋敷! え、なんだ!それ…」
「きのうNHKでドキュメントやってたんだけど、視(み)なかったの?」
「知らなかったな、今、社会問題になってるんだって…」
「そう、何だか便利屋さんとかに言わせると結構美味しい仕事なんだってね。なんで!…」
「いつの間にかゴミの山になってしまった家で、それでも一応人が暮らしているんだってね。」
「それは驚きだ!何で身の回りを片づけないの。そうイヤ、このブログで見たんだと思うけど、お(汚)部屋ていうのがあるってね。」
「言われてみれば、私たち心理カウンセリング関係の本なんだけど 、“片づけれない女たち” “片づかない! 見つからない! “間に合わない! ” そんな題の本があるよ。これなんだけど、こころのビョウキなんだって。今、結構いるらしいね。まだここでは相談受けたことないけど、一度お会いしてお話聞かせてほしいな。」
「でも、そんな人って、そのことを悩んでいないんだと思うよ。」
「そう、だからクライエントにならない。」
「でも、隣近所で一緒に暮らしてる人の相談はあってもおかしくないと思うけど…」
「番組でも、町内会とか役所の人が困っているって話だった。」
「どっちにしたって、ヘンな世の中になっているっていうのはホントなんだ。」
「車の中で練炭燃やして自殺したりとか…」
「それも携帯メールで話するだけの友達が連れで集まって一酸化炭素中毒による自殺なんて…」
「信じらンない…」
「ただ、メシ食ってネルだけの毎日…」
「生活保護…自分のことなんか誰も気にしていない…こんな毎日なんてそういつまでも続くわけないじゃないですか。福祉天国なんて地獄の生き方じゃないですか。」
「ネット難民…」
「ケース・ワーカーさん知ってるけど…福祉関係の仕事…あのヒトだから10年もやってられるんだなって…」
「楽天家…楽して生きてる、あれで、とても普通に生きてるなんていえないよね。」
「チートモ楽しそうじゃないじゃないですか…」
「その辺、オタクみたいな心理カウンセラーのお仕事だってそうなんじゃないのかな。楽しそうなお仕事じゃないみたい。…だったら、やってらんない…現実はキビシイ…」
「モウカリマヘンカ…」
「楽しても儲かるまともな仕事なんかあるわけないわな。」
「大体が楽して生きていこうという姿勢が間違うとるんちやうん?」
「なんや、もっと苦労せないうことかいな…」

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2009年11月20日

ああ(噫)!三千世界…

「情を交わすってことば…分るかな?」
「セックスのことじゃない?」
「しっとりとした情緒の漂(ただよ)う世界…」;
「それって、なんですか!濡れ場のこと?」;
「寝物語、睦言(むつごと)って言って、男女の間で心を打ち明けるそんな会話。ベッドルームのことを、昔、ねや(閨)っていったけど、そこで交わす男女の会話は特別なものだったんだけど、今はセックスの行為があるだけなのかしらね。そんなことないよね。」「主(ぬし)と朝寝がしてみたい…」
「三千世界…明日知れぬ命の切ない感じが、どことなく漂っている…」
「そこはかとなく…」;
「刺客に狙われていた維新の志士高杉晋作が、京都の夜更けに口に浮かんだ都々逸なんていわれてますよね。」
「そうなんですか。」
「情感って感覚の世界とは違うんですよ。性感覚しかないなんて、とんでもない!」
「そう、こころの深いところで交わされる言葉って、ないわけないと思うけど…」
「言葉を交わす必要なんてないっていうのかしら」
「握った手を通して伝わるもの…」
「見つめ合うなんていうよりも固く目をつむってじっとしているのがいい…動かないで…」
「静寂…」
「人の優しい気持が伝わる、そんな、いい世界で、こころが通い合う関係なんて素敵じゃない…」
「どこかから、コチコチと静かに時を刻む音なんかが聞こえてきたりなんかして…」
「完全に…今のことばだと完璧にっていうところだろうけど…完璧に忘れていた世界、」「眠れない?不眠症じゃないのかって心配するくらいがおちかな…」
「ひょっとして、それって心臓の音」
「このまま目が覚めないで…そのほうがいい…」
「今は、そんな世界が何所かに消えてしまったみたいですよ。」
「情感なんて、どこにただよっています?」
「感じませんよね。」
「そう、こころの世界は闇(やみ)に覆(おお)われているんでしょうね。」
「おっしゃりたいことは分ったけど…でも、だからどうすればいいの?」
「答えはありません。」;
「なーんだ。やっぱりね。」

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